阿蘇・産山村の上田尻牧野組合で特定の生産基準により生産された褐毛和牛(通称 あか牛)。
2011年全国放牧草地コンクールで農林水産大臣賞グランプリを獲得した日本一高質な牧草地の牧草をたくさん食べ育った、元気で健康そのものの牛。
牛の健康と安全性と旨さを追求するための様々な生産基準をクリアーしたものだけに独自のブランド名称「草うし」と命名しています。
現在販売は大丸松坂屋百貨店の7店舗(年間約140頭約56t)と産直販売で(約80頭約32t)販売しています。
組合管理地での草うし放牧風景
総合的な運営は、
運営管理 | (株)大丸松坂屋百貨店、上田尻牧野組合、産山村 |
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生産 | 阿蘇産山村 上田尻牧野組合、池山牧場、埜口牧場 |
販売 | (株)大丸松坂屋百貨店 |
販売委託 | (株)ピーコックストア、杉本食肉産業(株) |
生産技術指導 | 元農林水産省農業技術試験場長 (社)日本あか牛登録協会会長 滝本勇治 |
調査分析研究 | (独)農業・食品産業技術総合研究機構 九州沖縄農業研究センター |
指導協力 | 熊本県阿蘇地域振興局、(社)熊本県畜産協会 |
となっています。
私が(株)大丸本社営業企画室部長在任中の平成13年から阿蘇・産山村(行政)と上田尻牧野組合の三者での取り組みを提唱し開始。様々な協議を経て同14年度から店頭展開を始めました。当初は年間36頭約16,200kgの扱いでしたが、平成23年度では140頭約63,000kgの扱いまで拡大成長して来ました。
他にない独自のこだわりや基準は・・・(スタンダードタイプの基準要約)
- 1. 生後間もなくから親子放牧を3~7ヶ月間実施し、母乳を飲みながら牧草を食み太陽を浴び運動による心肺機能や全ての内臓機能促進を行い、健康牛の基本の体格を育成します。
- 2. 阿蘇の280haに及ぶ組合管理地で採草した日本一(牧草地コンクールで農水大臣賞グランプリ受賞した最高品質)の牧草を飽食(好きなだけ食べさせる)させる。基準は生涯全給餌量の35~40%(乾草換算。生草換算すると55~60%)以上与える。
その他の飼料(大豆、麦、糠、きな粉)についてはPHC(ポストハーベストフリー)と非遺伝子組み換え飼料を極力使用し制限給仕(給餌設計量を与える)します。 - 3. 抗生物質、成長促進剤や栄養補給剤は与えない。
- 4. 日本名水百選「池山水源」を源流としたミネラル豊富な水を飲用させる。
- 5. 舎飼い時の環境も最低一頭あたり6m2以上確保し、敷き藁、換気も快適清潔を保つ。
*注:「草うし」にはスタンダードタイプと究極の放牧牛=スーパープレミアムタイプがあります。スーパープレミアムタイプは飼育期間のほとんどを放牧で過ごしますので更に草の量が多くなり、栄養素も旨み成分量も多くなります。
日本一の最高品質の草をいっぱい食べているから「草うし」。
健康で安全で栄養価が高く旨い本当の肉の味がします。
さて、それでは何故このように草にこだわったのでしょうか、その理由は・・・!?